★ 「博多ラーメン 鶴亀堂」 とんこつラーメン (日進市) ★
圧倒的なドとんこつ味で、その独特の臭みすら心地良いくらいのラーメンです。
乳白濁色のスープには「これほどまでに?」と訊ねたくなるくらいに豚の骨髄からの甘みが溶け出しています。濃厚そうな外観に反して舌の上ではクドさは全くなく、サラリとした飲み口。それでいてしっかりとしたコクが感じられるのは意外なほどです。
とんこつ臭は皆無とは言えませんが、それが気にならないのは真っ直ぐなとんこつスープであるがゆえです。他の食材を用いて中和を試みるのではなく、丁寧な下処理で最小限に抑えているものだからこそ違和感がないのでしょう。また、余計な脂っぽさがないのも本来の姿。豚骨という素材の有する魅力が余すことなく引き出されています。
具はシンプルに大ぶりのチャーシュー1枚と焼き海苔、小口切りの葉ネギの3種類。チャーシューはあっさりとした味付けでスープの風味がほのかに滲みこんでいます。
博多から仕入れる麺は細麺でありながらも噛み応えがあり、軽快に喉に滑り込んでいきます。
カウンターにはニンニク、すりゴマ、紅しょうが、からし高菜等が薬味として置いてあります。ゴマや紅しょうがが最初から入れられていないので、思う存分とんこつスープの醍醐味が堪能でき、途中でこれらをトッピングすることにより味の変化が楽しめます。とりわけ、からし高菜の香りや食感、そして強烈な辛味はとんこつスープにとても良く合っています。
どちらかというと豚骨の食文化にはやや馴染みの薄い名古屋ですが、地方向けのアレンジを加えることなく、その真髄をストレートに表現しているこの一杯。十分に味わう価値があると思います。
場 所 | 日進市岩崎町大廻間2-1 |
ア ク セ ス | 国道57号線(瀬戸大府東海線)と国道217号線(名古屋岩藤線)が交じわる岩崎の交差点のすぐ南にあります。 駐車場は店舗周囲に20台分ほどあります。 |
営 業 時 間 | 朝 11:30〜15:00、夜 18:00〜24:00 |
定 休 日 | 年中無休 |
メ ニ ュ ー | とんこつ、とんこつみそ、四川 |
創 業 年 | 2000年(平成12年3月) |
− | |
そ の 他 | 座席はカウンターのみで20席ほど。注文は替え玉、味たまごを除き食券制です。 |
最新実食日:平成15年4月28日